インタビュー 平野雄介

講師から人間性の育成まで幅広く責任を負う

ヒューマンアカデミーのデザインカレッジで空間コンセプト、グラフィックデザイン、造形の基礎であるカラーデザインの講師を努め、現在は学科主任として授業カリキュラムの作成や入学希望者面談など、授業以外に学科全体の運営業務も行っています。講師というと授業だけを受け持っているイメージがありますが、全日制の常勤の講師はそれ以外の業務が多いのが実際のところです。私は学科主任ということもあり、講師採用や学生募集の戦略立案、講師の給与に関する事務作業も行います。入学希望者の面談では、学校のことを説明するために入学事務局と同席することもありますし、学生が企業面接を受けるときも一緒に行くことがあります。また、ヒューマンアカデミーでは学校の綱領として「為世為人」という言葉を掲げていますが、学生の人間性育成にも重点を置いています。挨拶はもちろん時間を守ることなど生活面においても指導し、人間性の教育をしていくことを大事にしています。技術だけではなく学生を管理し、人を育てるのが我々の仕事です。

より良い学習環境の提案を模索

カリキュラムに関してもヒューマンアカデミーは専門学校ですから、美大とは違うことをしていかなければと考えています。私は美大に通っていましたが、設備費用などの名目で納める高額なお金が何に使われているのか疑問を持っていました。そういう気持ちもあって、ここでは学生の支払った学費を目に見える形で還元したいと考え、いろんな情報提供を行い、宿泊研修やイベントへの参加など年間行事も積極的に行います。また、自分は学生時代お金がなく苦労したので、カラーコピーを開放したり、材料を提供したり、学生が学びやすい環境で過ごせるようカリキュラムを作ってきました。自分で「こうやりたい」「こうした方が学生のためになる」という柔軟な気持ちは、ヒューマンアカデミーの講師として持っていなければいけない要素ではないかと思います。また、こうした運営の努力を結果にしていくことも大切です。「東京デザイナーズウィーク」という国際的なクリエイティブイベントが毎年秋に開催されますが、学校作品展では2011年にグランプリを受賞。その後も入賞を続けてヒューマンアカデミーのデザインカレッジの実力を示すことができるようになってきました。

常に新しい教育の手法を求め、考え出していく

我々講師は常に新しいことをやろうと取り組んでいます。時代のニーズに合ったカリキュラムを考えていかなければ学生にも興味を持ってもらえませんし、自信を持って当スクールの内容を薦めるためにも工夫を重ねています。例えばインテリアデザイン専攻では講師たちが協力してカリキュラムを作成し、折衝を重ねて「商業施設士補」の資格を在学中に取得できるようになりました。こうした資格を得られるカリキュラムは、カンパニースクール初の快挙です。このように新しい教育法を考えたり、マネジメントやディレクション、大枠の仕組みを考えたりすることが好きな人であれば、ヒューマンアカデミーの講師として活躍できるのではないでしょうか。
また、我々は学生の成長にも気を配っています。講師会議では学生一人ひとりについて話し合い、状況を確認しています。事業としてスクール全体のことを考えつつ、教育も大事にする。そうした視野の広さが必要です。私自身はここの講師となり、ディレクション力をはじめ、デザインの世界だけではない多くのことが学べたと実感しています。いろいろなスクールがあるので、自分の持っていない能力や分野のエキスパートを出会えるのも魅力であり、世界が広がると思います。

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