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第10回 ロボット教室全国大会から発見する「育まれるチカラ」

 近年「STEAM教育系の習い事」は、思考力や集中力、理系の基礎力が鍛えられると注目を集めているのをご存知ですか?なかでもロボット教室は、複数のパーツを組み立てる過程を通して、子どもたちが楽しみながら「論理的思考力」や「集中力」など、さまざまな力を育む習い事として人気が高まっています。

 今回は、初のオンライン開催でライブ配信された「第10回ヒューマンアカデミーロボット教室全国大会」の様子から発見した、ロボット教室で育まれる力をご紹介します。

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ロボット教室で育まれる力

1. 自分から進んで質問する「積極性・向上心」

 ロボット教室を通して身につく力に「積極性」と「向上心」が挙げられます。例えば「ロボット教室全国大会」でドラムを演奏する「ドラムロボ」を完成させた田上さん(小1)は、自らロボットの構造について、教室の先生に相談して作り上げたそうです。小学校低学年のお子さまだと、先生に質問するとき上手く伝えられなかったり、恥ずかしくてなかなか聞けなかったりなど、質問すること自体が実はカンタンなことではありません。田上さんの、「自分が思い描くロボットを完成させたい」という向上心が自主性や積極性へとつながり、先生への質問を繰り返しながらロボットの実現を後押ししたのではないでしょうか。

2. トラブルにも屈しない「粘り強さ」

 トラブルがつきもののロボット製作では、その過程で「粘り強さ」「根気」も鍛えられると言われています。タブレットを使った本格的なプログラミングが可能となる「アドバンスコース」の飯田さん(小6)は「メガ大車輪さん」という回転ロボットを作りましたが、本番の発表でロボットがなかなか思うように動いてくれませんでした。しかし飯田さんはトラブルにもくじけず、諦めずにロボットの魅力を最後まで存分に発表してくれました。

 ピンチに直面した時に、パニックに陥らず冷静に対処することは、大人でも簡単なことではありません。飯田さんだけでなく、ロボット教室に通うお子さまはみんな、理想とするロボットの動きを実現するため、思うように動かない悔しさを何度も経験したのではないでしょうか。ロボット教室では、そのような困難に直面しても諦めずロボットと向きあい続けることで、モノづくりの枠にとどまらない「あきらめない心」「困難に挑む姿勢」などが得られるのだと感じられます。

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    ▲飯田さんが製作した「メガ大車輪さん」

3.論理的に説明する「プレゼン力」

 2020年で10回目だったヒューマンアカデミーのロボット教室全国大会ですが、今回のオンライン発表で特に驚かされた点はお子さまの高い「プレゼン力」です。出場者は、自分が作ったロボットの魅力や製作の難しさを2分という短い制限時間の中で説明しなければなりません。しかも今回は『オンライン』での開催。人前でのプレゼンももちろん緊張しますが、オンラインでカメラを目の前にしたプレゼンは、向こう側にいる人たちの様子や表情が見えないため、その中で自分の想いを伝えるというのはとても難易度の高いプレゼンです。そのような状況の中、各々フリップを使ったり、身振り手振りを使ったり工夫して作品の魅力を伝えていました。

 例えば、「プロペラ飛行機ロボ」を作った山本さん(年長)は、ロボットのパーツを実際に取り外して実演しながら、本物の飛行機の様子を忠実に再現するために行った工夫を発表していました。

 また、出張さん(小3)は、カメラの向こうにいる観覧者に問いかけることで、ロボットを製作する上での工夫をアピールしていました。抽選をしてくれるロボット「ロボガラポン」には、アタリの時に音楽が流れるというユニークな仕掛けがあります。出張さんの「アタリを感知するセンサーはどこにあるのでしょうか」という問いかけで、センサーの取り付けが画期的なアイデアだったことや、調整に苦労したことがわかりやすく伝わってきました。

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    ▲問いかけを使いながらロボットの発表をする出張さん

 2人が発表で使った「実演」や「問いかけ」は、大人でもなかなか実践できないテクニックです。他の出場者も「難しかった点は何だったのか」や「困難をどのようなアイデアで乗り越えたのか」を、分かりやすく筋道立てて発表していたので、ロボットについての知識がなくても、作品の魅力を十分に理解することができました。

 今回は、実際にロボット教室に通う生徒さんたちが日頃の学習成果を発表する「第10回ヒューマンアカデミーロボット教室全国大会」での様子を通して、ロボット教室はSTEAM教育としてのメリットだけでなく、将来にも役立つスキルを身につけることのできる習い事だという発見をまとめてみました。

 本大会の映像もありますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

10回ロボット教室全国大会の映像

この記事は、「こども総合研究所」に掲載された記事を一部再編集しています。当サイトの内容、テキスト、画像、イラストなど無断転載・無断使用を固く禁じます。

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