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専門校教育

若きクリエイターの力が地域を守る!総合学園ヒューマンアカデミー仙台校の学生がデザインした「特殊詐欺防止マット」をダスキンよりレンタル提供中 自分たちの描いたイラストが、誰かを守る力になる

 2024年12月、株式会社ダスキンより、宮城県にて、特殊詐欺への注目を呼びかける「特殊詐欺被害防止啓発マット」のレンタルが開始されました。今回、このデザインを手掛けたのは、総合学園ヒューマンアカデミー仙台校(以下「当校」)マンガ・イラストカレッジの学生たちです。

 宮城県警からの依頼に始まり、産官学が連携して形となった今回のプロジェクト。ダスキンは「特殊詐欺被害防止マット」を通じて、全国各地で多発している還付金詐欺等の特殊詐欺防止のお手伝いをしています。足元からの注意喚起を目的に、金融機関やコンビニエンスストアのATM前にマットを設置して啓発活動を進めています。宮城県では202412月から専門学校生がデザインしたマットを採用しているということです。

 地域の皆さんと一緒に特殊詐欺防止と啓発に取り組みたいという想いから、当校の学生がデザインを担当することになりました。

 なぜ当校の学生が選ばれたのか、制作の裏側にあったプロさながらのこだわり、そして地域社会への想いについて、指導にあたった佐藤講師と、デザインを担当した、イラストレーター専攻の笹森星七(せな)さんにインタビューを行いました。

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(左から仙台校マンガ・イラストカレッジ 佐藤優講師、仙台校マンガ・イラストカレッジ 研究生笹森星七(ささもりせな)氏、株式会社ダスキン 訪販グループ 営業本部 東北地域本部 法人営業加藤哲也氏)

実践教育の場から生まれた、地域貢献への機会

 今回のプロジェクトの始まりは、宮城県警察からの依頼で、コンテストに応募したことです。近年、巧妙化する特殊詐欺の手口に対し、県警は「視覚的に、かつ日常生活の中で注意を促す仕組み」を模索していました。

佐藤講師: 「本校のマンガ・イラストカレッジでは、かねてより宮城県警をはじめとした外部企業や団体様から、実際の案件を『企業課題』としていただく機会を大切にしています。単に教室で技術を磨くだけでなく、実際のクライアントが存在する仕事を経験することで、イラスト受注の流れやニーズを汲み取る力を実践的に学んでほしいと考えているからです。今回、地域安全に直結するマットデザインという非常に光栄なご依頼をいただき、学生たちにコンペティション形式で案内を出しました」

 この呼びかけに対し、志願したのが笹森さんと矢内さんの2名を含む当校の学生。当初、採用枠は1名の予定でしたが、両名の熱意とクオリティの高さに、ダスキン側も「どちらも素晴らしい」と高く評価。「2名とも採用」という形でプロジェクトが動き出したのです。

描きたいものではなく「伝わるもの」を!マットをデザインするために必要な工夫とは?

 イラストレーターを目指す学生にとって、自分の個性を表現することは重要です。しかし、今回の「マットデザイン」という企画は、普段のデジタルイラスト制作とは一味も二味も違う工夫が必要でした。

笹森: 「一番驚いたのは、色の制限と再現性の難しさです。普段、液晶タブレットで描く時は何万色も自由に使えますが、今回はマットの『糸』で表現するため、ダスキン様から指定された色見本の中から近似色を選び、配色を考えなければなりませんでした」

さらに、マットという特性上、細かい線や複雑なグラデーションは再現が難しくなります。

笹森: 「ディテールを細かく書き込むのではなく、遠くから見ても、あるいは足元にパッと目をやった瞬間に内容が理解できるよう、線画をはっきりさせたシンプルなデザインを意識しました。シンプルなデザインの中に、いかに自分なりのユーモアや親しみやすさを加えるデザインにするか。そこが一番の試行錯誤でした」

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また、今回のデザインには宮城県警察のシンボルマスコット「みやぎくん」の使用が不可欠でした。

笹森: 「他者の著作物素材は向きの変更やポーズの改変といった加筆修正がNGのため、パースや構図の違和感がないようにレイアウトする工夫が必要でした。」

学んだことが「役に立った」!実社会で役立つ喜び

 制作の過程で、学生たちは自分たちが学校の授業で学んできたことが、単なる知識ではなく「実用的」であることを再確認したといいます。

笹森: 「今回は『特殊詐欺防止』という、人々に警告を与える目的があります。そこで、授業で習った『色彩学』の知識をフル活用しました。警告を象徴する配色や、人の目を引きつけるコントラストなど(授業で黄色と黒は注意をひく色だと学んだので、目に留まりやすく頭の中に残りやすい配色になるよう工夫しました!)、論理的な裏付けを持って色を選べたことで、デザインに説得力を持たせることができました。普段の授業が、こうして社会の役に立つアウトプットに直結するのだと実感できて、普段の授業での学びは無駄にはならないのだな、と実感できました。」

 この真摯な取り組みの結果、完成したマットは宮城県警からも高く評価され、両名には感謝状が贈呈されました。

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(左から株式会社ダスキン 訪販グループ 営業本部 東北地域本部 法人営業 加藤哲也氏、仙台校マンガ・イラストカレッジ 研究生笹森星七氏、仙台校マンガ・イラストカレッジ卒業生 矢内泰晴氏)

教室で高まった士気。クラス全体にとっても仲間の頑張りが刺激に

 2人の快挙は、仙台校のクラスメイトたちにも大きな刺激を与えています。

佐藤先生: 「本件をはじめ、クラスメイトの実績というのは励みになり、全体の士気が上がる環境に繋がったと思います。こうした相乗効果こそが、総合学園ヒューマンアカデミーの目指す教育環境の理想形でもあります」

地域が抱える犯罪や課題とメッセージ

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 最後に、昨今の詐欺被害の現状と、このマットに込めた地域への想いを聞きました。

笹森: 「普段自分たちのような若年層は詐欺被害を意識することは少ないものの、今回の依頼をきっかけに、特殊詐欺が増えているんだなと知ることができました。
もし自分や身近な人が特殊詐欺の被害に遭いそうになった際には気を付けなければ、と思いました。」

 3月から順次、金融機関やコンビニエンスストアのATM前に設置されることになるこのマット。そこには、若きクリエイターたちの純粋な願いが込められています。

笹森: 「このデザインマットをきっかけに、詐欺に遭いそうな人が「もしかして」と気づく一助になったら嬉しいです。」

佐藤先生:「生徒には実際のイラスト受注の流れを学び、プロを目指していくため、日々さまざまな案件に挑戦してもらっています。「自分の好きなことで、困っている誰かの力になれる」ということを実体験として感じてほしいと思い、今回のご依頼をお受けしました。
生徒の成長はもちろん、この取り組みが少しでも特殊詐欺防止につながることを願っております。」

 当校は、これからも「教育」を通じて地域社会に貢献することを目指します。 技術を磨くことはもちろん、その技術をどう社会のために使うのか。今回の特殊詐欺防止マットのプロジェクトは、学生たちがクリエイターとしての社会的責任を学ぶ、素晴らしい機会となりました。

 ダスキン様、宮城県警察様、そしてこのプロジェクトを支えてくださった地域の皆様に心より感謝申し上げます。

 仙台の金融機関やコンビニエンスストア前などで、学生たちの想いが詰まった「みやぎくん」のマットを見かけたら、ぜひそのデザインに込められた「守る力」を感じてみてください。

総合学園ヒューマンアカデミー仙台校

 動画クリエイターやe-Sportsといった次世代カレッジや、声優やマンガ家、ゲーム業界、ヘアメイクといった好きを活かせるカレッジも展開。

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