日本語教育
外国人の「日本語がうまくなりたい!」に応える勉強法を調べてみた!
漢字やカタカナ、ひらがななど、日本語にはさまざまな種類があります。さらに季節を表す言葉や方言などもあるため、言語としてはかなり複雑で、正しく使うのは日本人でも難しいです。近年、その美しさから「日本語がうまくなりたい!」という外国人が多くなっていますが、外国人が複雑な日本語を習得するには、どのような勉強法が適切なのでしょうか?
この記事では、簡単に始めやすい、外国人のための日本語の勉強法をご紹介します。
外国人が日本語の勉強を難しいと思うポイント
日本人にとっては当たり前の日本語でも、外国人にとっては難しいものです。外国人が日本語の勉強でつまづいてしまうポイントは、主に以下の3つです。
・漢字が難しい
・語彙数が多い
・主語が略されがち
ここでは、この3つのポイントについて詳しく解説していきます。
【漢字が難しい】
英語圏やそのほかの地域の外国人にとって最も難しいのが、日本語の漢字です。常用漢字の総数を表すJIS漢字水準によると、第1水準は2965字とされているため、日本でよく使われる漢字をすべて覚えるには2965字もの漢字を覚える必要があります。普段から漢字や日本語に馴染みのない外国人にとって、かなり難しい課題ではないでしょうか。 また、漢字とひらがなやカタカナを組み合わせる使い方や音読み・訓読みの使い分けもありますので、さらに難易度が上がってしまいます。そのため日本語の漢字こそ、最も外国人がつまづきやすいポイントです。
【語彙数が多い】
日本語は、英語やフランス語などの言語に比べて語彙数が多く、そこも難易度が高いポイントになっています。他の言語と日本語の語彙数を比べてみました。
・フランス語 約2000語
・英語 約3000語
・ドイツ語 約5000語
・日本語 約10000語
この比較からわかるように、日本語はフランス語の約5倍の語彙数となっています。外国人がつまづいてしまうのも無理はありません。このように膨大な量の語彙数になってしまうのは、日本語の豊富なオノマトペや敬語の使い分け、単語のバリエーションなど、さまざまな理由があるためです。
【主語が略されがち】
英語をはじめとするさまざまな言語では、主語を明確にすることが多いです。しかし、日本語には主語をあいまいにしたり省略したりする書き方が存在するため、「これは誰に向けて言っているのか?」という疑問を、外国人は感じます。
そのため、主語が省略されている文章を外国人が訳す際には、まず「誰がこう言っているのか」という主語を明確にしてから訳す訓練が必要になります。主語があって当たり前の外国人にとって、この作業が意外と難しいのです。普段からそういった日本語の文章に触れることで、だんだんと省略された主語がわかるようになってきます。たくさんの文章に触れて慣れることが重要です。
日本語を勉強するなら学び方を変えてみる
日本語は他の国の言語に比べ、たくさんの言葉の種類、使い分け、独自のルールがあるため、一般的な勉強法ではなかなか身につかないことも。そこで、少し変わった勉強法をご紹介します。
【漫画やアニメをみる】
日本といえば漫画やアニメのカルチャーが世界的にも有名です。日本の漫画やアニメがきっかけで、日本語の勉強を始めたという外国人も多いでしょう。漫画やアニメ好きな外国人の場合は、漫画やアニメを観て日本語を勉強するのもおすすめです。好きなことを通して学ぶことができればモチベーションを保つこともできます。
【スカイプなどオンライン会話をする】
スカイプを使ったオンラインでの会話もおすすめの勉強法です。実際に日本語を使って会話することで、間違って覚えている言葉を修正することができますし、会話をしながら日本の文化についても学ぶことができます。日本語の勉強にはインプットだけでなくアウトプットも大切です。普段の勉強で学んだことを試せる場所があれば、上達速度はアップします。
【インターネットニュースや新聞を読む】
インターネットニュースや新聞を読むことも日本語の勉強につながります。日本語を読む能力をアップさせるには、たくさんの文章を読むことが大切です。特にネットニュースや新聞であれば正確な日本語が使われているため、勉強にはうってつけの教材です。日本語を勉強しながら日本の情勢がわかるというのもおすすめポイントになります。
まとめ
この記事では、外国人が日本語の勉強を難しいと思うポイントや、簡単に始めやすい日本語の勉強法をご紹介しました。日本語は世界的にも難しいとされる言語です。とくに、外国人が日本語の勉強でつまずくポイントは以下の3つです。
・漢字が難しい
・語彙数が多い
・主語が略されがち
このつまづきやすいポイントを克服するには、学び方を変えてみることも大切です。インターネットニュースや新聞から学んだり、漫画やアニメから学んだり、オンライン会話を実践したり、といった方法がありますので、外国人に日本語を教えるときは、このいずれかの方法を試してみてはいかがでしょうか?