日本語教育
ヒューマンアカデミー東京校のボランティアサークルが初めて企画 拍子木鳴らし「火の用心」を呼びかけ
ヒューマンアカデミー日本語学校東京校のボランティアサークルが2月27日、高田馬場駅周辺で防火防犯のパトロールを行い、地域の人たちに「火の用心」を呼びかけました。

このボランティアサークルは、「私たちが住む街が、よりきれいで、安全で、住みやすい街になってほしい」との思いから、昨年10月にヒューマンアカデミー日本語学校東京校(東京都新宿区高田馬場、以下、「当校」)に通う学生が結成したもので、地域の警察署やボランティア団体とともに活動を行っています。
ボランティアサークルが「火の用心」を呼びかけ

今回は、犯罪が増えていることや火災が発生しやすい時期であることから、火災予防と防犯啓発活動を目的としたパトロールとして、当校が初めて企画しました。参加したのは、当校の学生21人と戸塚警察署の署員3人、そして地域ボランティア団体などです。

パトロール出発を前に、当校がある高田馬場がどのような街になってほしいかや、そのために自分たちに何ができるかなどについて、学生同士で話し合いました。
その後、戸塚警察署生活安全課防犯係の山同隆宏さんが「火の用心」「詐欺に気をつけよう」「交通事故に気をつけよう」という日本語の意味や、日本には家屋が密集している地域も多く、1棟で火事になると一気に火が燃え広がるため地域全体で防火対策や消火活動にあたってきたことや、江戸時代ごろから拍子木を鳴らしながら「火の用心、マッチ一本火事のもと」と火災予防を呼びかけてきたことなど、日本の歴史についても触れました。学生たちは「火の用心」「詐欺に気をつけよう」「交通事故に気をつけよう」と掛け声の練習を行いました。
また、地域ボランティア団体の高田馬場三丁目宮田会の養田哲夫さんが、拍子木の鳴らし方について直接指導し、学生たちは、初めて見る拍子木に興味津々で積極的に練習する姿も見られました。
当校が企画したボランティア活動は初めて

はじめの挨拶で日本語学校ボランティアサークルを代表してキムスジンさんが「全ての人にとって高田馬場をより住みやすくするために、私たちができることはないかと考え、この活動を企画しました。地域のために私たちができることをしていきたいと考えています。また、この活動で参加者同士の交流も深まればいいと考えています」と笑顔で話しました。
ヒューマンアカデミー日本語学校が企画した活動は今回が初めてだったことについて当校専任講師副主任の今村史子さん伺ったところ、「警察の方主導のボランティア活動が続いていましたので、それも学生たちは喜んでやっておりましたが、もう1段階進んで今回はヒューマン初のボランティアをやろうということになり、講師が音頭をとり、学生たちを巻き込ん企画を推進しました。次回はもうワンステップ進んで、学生ら発案によるボランティアをしたい」と話していました。
「火の用心」を呼びかけながら約1時間パトロール

参加者たちは3つのグループに分かれて高田馬場3丁目地区を巡回し、落合中央公園まで、約1時間パトロールを行いました。学生たちは列になって歩きながら、順番に拍子木を鳴らし、「火の用心」「詐欺に気をつけよう」「交通事故に気をつけよう」と呼びかけました。住宅街は道が狭かったり、坂が多かったり、街灯が少なく真っ暗だったり、実際に歩いてみることで、地域の現状を体感していました。
参加した学生に伺ったところ、代表挨拶もしてくれたキムスジンさんは、「みんなで協力して高田馬場を守れたような気がして、やりがいのある一日でした!!」と語り、テイヘイソンさんは、「火の用心のパトロールに参加すると、街の安全を守れるし、日本の伝統文化も体験できて、一石二鳥だと思います。」とも。
シュコウウさんは、「パトロールしてくださっている方々の大変さを体験させていただき、心より感謝申し上げます。お世話になりました!」と力強く話してくれました。
当校専任講師の森勇人さんは「今回のボランティアは、警察の方や町内会の方もいらっしゃる大きなイベントで、うまくいくかどうか不安でしたが、当日学生たちが皆さんと一緒に楽しそうにパトロールしているのを見て、うまくいったと感じました。また、今後もこういったヒューマンから提案したイベントをしていくことでさらなる地域との共生を目指していけたらいいなと思います」とこれからも続けていく想いを語ってくれました。
今後の展望


ヒューマンアカデミー日本語学校東京校は、このボランティアサークル活動を言語の習得だけでなく、留学生が日本社会でよりよく生きていくために、地域社会との相互理解を深めることを目指しています。今後も地域の皆様との交流と地域への貢献を地道に積み重ねていくことで、共生社会の発展に寄与できればと考えています。
