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DXどうなってる? ITデジタル企画推進室が語るイマ【前編】主任、横尾の場合

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デジタルカンパニーへと変革の最中にあるヒューマンアカデミー。デジタル化を進めながら、校舎という既存のリアルアセットも活かす挑戦に取り組んでいます。その挑戦の、最前線にある部署の1つが、ITデジタル企画推進室です。今回は前後編に渡って、ITデジタル企画推進室から2人の言葉をたどっていきます。前編の今回、登場するのは、主任として実務を推し進めている横尾さん。過去から現在までの取り組みを語ってくれました。最後には、ヒューマンアカデミーに向いている人についても聞いています。

CRM、RPA、MA...。
1つのソリューションにこだわらない。

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ITデジタル企画推進室は、社内業務やお客様への提供サービスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進める部署で、新卒・中途共にエンジニアとして働いています。社内業務・お客様サービスのシステムが関わる部分ほとんどが仕事の範囲で、本当に、多種多様な業務となります。

僕自身の例でいうと、これまでに推進した取り組みは4つあります。1つは導入して、上手く使えていなかったCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)ツールの改修とBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの導入です。業務報告が自動で出力され、それをもとに分析できる仕組みを構築しました。またもう1つ、これは具体的な説明が難しいのですが、申し込みから受講開始までの数ヶ月の間に、お客様が待ちくたびれて解約する状況を回避する仕組みも作りました。

あとの2つは業務の自動化の観点からの取り組みです。1つが反響情報の取り組みの自動化で、これはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を採用しました。それまで100以上のサイトから広告の反響結果をダウンロードして、ファイルにまとめるまでを人力で行っていたんです。これをダウンロードからCRMへの取り込みまで自動化しました。もう1つが、MA(マーケティング・オートメーション)の導入と構築で、これによって、顧客フェーズに合わせてメールを出し分けるステップメールを自動化しました。

自動化すると業務が効率化されるだけでなく、営業のリアルタイム性が上がるんです。なので、成約率にも寄与します。業務コストは削減し、売上が上がる施策なので、これは社内でも大きく評価いただきました。

GIGA-DX300、始まりました。

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2021年度は「GIGA-DX300」というプロジェクトが動き出しました。簡単にいうと、ビジネスを変革する事を目的としたシステム総入れ替え・新規導入です。ヒューマンアカデミーは営業系、経理系、サービス提供系の大きく3つのシステムがあり、これらをすべて変えるわけです。ITデジタル企画推進室の一大仕事ですよね。

ヒューマンアカデミーは顧客ターゲットの異なる複数の事業部があり、でもシステムは共通なので、各事業部からの要望のすり合わせがまず大変です。例えば受講者同士で交流いただくためのオリジナルSNSにしても、1対1のコミュニケーションに重きを持たせるか、グループコミュニケーションに重きを持たせるかで、各事業部の見解にバラツキがあります。どちらも納得できるような機能要件やUI/UXを導き出すのが僕らの仕事です。

DXは効率化だけじゃない。
サービス拡充のためにこそある。

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これまで取り組んできたBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)と、今まさに動いているGIGA-DX300は、方向性が少し違うと思っていて。これまでのBPRがどちらかというと業務効率化という社内的取り組みだったのに対し、現在は、お客様へのサービス拡充に焦点があてられています。

今でも社会人事業部に限っていえば、売上の4割ほどはオンラインの動画学習です。一見、デジタル化が進んでいるようにも思えるのですが、ただ動画を見てもらうのではなく、学習意欲を上げるサービスを加えていきたい。学習ログ機能であったり、1問1答テストであったり、あるいは先ほどもお話ししたような受講生同士のコミュニケーション機能であったりと、コンテンツ開発としてのDXが進んでいます。

となると競合は、先行するオンライン学習サービス。その中でヒューマンアカデミーの強みは、ただ学ぶだけではなく、卒業後も活用いただけるコミュニティです。もともと校舎での講座提供をしてきたアセットを活かして、オンライン・オフラインどちらでも受講生同士、あるいは受講生と講師とのコミュニティを提供していきたいと考えています。だからこそSNSの自社内開発にこだわっています。

SEとして成長するなら、ヒューマンアカデミー。

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今のヒューマンアカデミーは、めちゃくちゃちょうどいい時期。現在、200億円企業から300億円企業を目指しているところですが、これが400億とか500億とかになると、縦割りが働いて、裁量権を持って仕事を進めることができなくなると思うんですよね。逆にもっと小さいと、事業規模が狭いゆえに、できることは少ないですし。任せられるのがやりがいにつながる人が向いている会社だと思います。

会社としても大きな予算をつけてDXに取り組んでいる過渡期でもあるので、IT分野に関わりたい、エンジニアとして成長したいという人にもオススメです。ベンダーではなく事業会社で、かつこれだけの予算をつけていると、1つの製品・ソリューションにこだわらずに色々試せますから。

それから、エンジニアは折衝能力も必要で、ITデジタル企画推進室は社内営業をしている、みたいなこともいえるんですよね。各事業部からヒアリングし、要件をまとめて、提案、調整しなくてはいけない。僕なんて、コミュニケーションの機会が多いから、ITデジタル企画推進室ではなくて社会人事業部にデスクを置いているくらいです。コミュニケーションのスキル・経験を磨けるという意味でも、新卒・中途問わずエンジニアの成長につながる場です。かつ教育に少しでも興味があったとしたら、ヒューマンアカデミーはピッタリの会社だと思いますよ。

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横尾頼近。ITデジタル企画推進室主任。新卒で入社したシステム会社にてエンジニア業務と経営企画に従事。2017年にヒューマングループのDASHING DIVA株式会社に入社し、前職での経営企画経験を活かし、店舗出店や投資判断などに関わる。2019年にヒューマンアカデミーに転籍。エンジニアと経営企画の経験を総合して、DXの推進に取り組んでいる。

※事業部・役職名は2021年10月20日現在になります。

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