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DXどうなってる? ITデジタル企画推進室が語るイマ【後編】室長、後藤の場合

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デジタルカンパニーとして変革のさなかにあるヒューマンアカデミー。その先鋭部隊であるITデジタル企画推進室のメンバーにインタビューしてきました。横尾主任が業務内容を語ってくれた前編に対し、後編となる今回は後藤室長がマインドや文化について語ります。話はまず、横尾主任の口からも出た「GIGA-DX300」について。室長、熱く語ります。

DXの一方で、校舎にこだわる。
矛盾するようで、これが成功の道すじ。

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ITデジタル企画推進室が担うGIGA-DX300というプロジェクトは、GIGAスクール構想とデジタルトランスフォーメーションを掛け合わせて命名しました。お客様への新たな教育サービス立案から社内の運営業務に至るあらゆるものをデジタル化することにより、3年で売上を300億に、利益を30億に拡大することを目標にしています。GIGA-DX300の300という数字は、売上目標から来ているんですね。現在の売上から比べると1.5倍の成長率になります。

しかし、これはあくまで会社としての目標です。ヒューマンアカデミーの講座や学習サービスを通じて、「なりたい自分になる(なれた)」「学びは面白い」「ヒューマンアカデミーに入ってよかった」といったお客様からの評価をいただける事の方が重要だと思います。

ヒューマンアカデミーのGIGA-DX300で目指す姿は「学びの社交場」。校舎に多くのお客様が常にいて、賑やかになっている状態です。今は週に1度の授業のために通われているお客様が、普段も自学自習のため、グループワークのため、あるいは他の受講生や校舎スタッフとの交流のために「校舎に行こうかな」と思っていただける機会を増やすことが狙いです。GIGA-DX300では、全てのお客様・講師・スタッフへ新しい学習プラットフォームを提供します。お客様の学習に関わる全員が同じプラットフォームを利用することで、場所を問わず、オンラインでもオフラインでも同じサービスを受けられるようになります。校舎にいない時でも学習をフォローできるように、あるいは他の受講生とのオンラインでの接点を増やすことによって、結果的に校舎にも活気が生まれる。そんな姿を目指しています。

IT担当は、IT担当がなくなる未来を目指す?

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GIGA-DX300の達成のために、我々IT担当者は各事業部と密接なコミュニケーションを取る必要があります。最終的にサービスを享受するのはお客様ですが、そのための準備やサポートをするのは従業員や講師などヒューマンアカデミーで働くみなさんです。ヒューマンアカデミーにもかつては、作ったものの使われないシステムがたくさんありました。捨ててしまい、無駄になったものもたくさんあります。

だから本当に必要なシステムだけを、事業戦略や事業部のニーズと照らし合わせて用意するわけです。目的はシステムを作ることではなく、サービス向上に貢献し、経営に資することです。私たちシステム部門に従事する人間は、時としてその大前提を見失ってしまうことがあります。だからメンバーにはしっかりと目的を共有しますし、私自身も代表から毎日学んでいます。「毎日使いたいと思うものを作ろうよ」「もっとお客様目線で考えようよ」「みんなで会社大きくしようよ」と、それが代表の口癖ですね。

変な話、全社員にデジタルスキル、リテラシー、興味があって、ツールも整っていれば、システム部門なんていらないですよね。ITデジタル企画推進室の業務は、グループ全体や会社が目指しているDX化の道を、事業部と共有することです。思い切っていうなら、我々の役割は、ITデジタル企画推進室がいらない会社を作ることなのです。

スピード、スピード、そしてスピード。
その代わり、完璧でなくてもいい。

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スピード感。それが今のヒューマンアカデミーに感じる社風です。これまで勤めたどの会社よりも、とにかく素早さを求められていると感じます。ミーティングを週次で組み、週単位で何かしらの進展をさせていくのが多くのビジネスの流れだと思いますが、我々はそれを日単位でやっています。「今日出たアイデアやタスクは今日のうちに片付けよう」GIGA-DX300の中心となるメンバーには毎日そう伝えています。

ある程度の会社規模になると意思決定が何層にもなってしまいます。一方で、ベンチャーの規模であれば即断で動かします。競合がそのスピード感で新しいサービスを世に出してくるなら、我々はそれよりも早く動かないと出遅れてしまうので、素早さはとても重要です。代表が、「判断が遅くなるようなら自分が決める」と言ってくれているのはとてもありがたいですね。

大変ですけど、無茶ではないんですよ。なぜなら、毎日のスピード感の中では、完全なものは求められないので。悩むより動け。完璧でなくとも一旦の形を作れ。そういう社風です。だからこそ、1つのお題に対して複数の選択肢を考えられる柔軟性を持った人が活躍しています。選択肢を持っておけば、1つがうまくいかなかった時にもすぐに動けますから。DXやデジタル化を先頭に立って進めるにはそういった人材が適していると思います。けどこれってトレーニングすれば多くの人が身につけられると思いますよ。私自身もそうだったので。

もちろん、システム部門としてのルーティン的な業務に従事する人もいます。それは向き不向きや本人の意向を見て配置しています。一番大変なのは、どっちも見なければいけない私ですよ(笑)。でもそれが楽しいんですけどね。

優れたシステムは、
論理と想像の掛け合わせから。

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スピード感に対応できる柔軟性と推進力の他には、かなりの想像力も重要な能力です。自分が作っているシステムに対して、これを社員はどう使うのか、お客様はどう使うのか、いろんな目線から想像することでグッと良くなるんです。過去のデータとかロジックだけに頼ると、生々しさが足りません。それだけに頼ったシステムで活用されているものって、ほとんどないですね。

この生々しさが、自分がヒューマンアカデミーに来た理由でもあります。これまで、コンサル会社ではお客様の、ヒューマンホールディングスではグループ企業の使うシステムを手がけていました。どうしても社外だと、システム利用者の顔が想像しにくいんですね。その点、ヒューマンアカデミーなら自分の隣にいる社員が使っているかどうかで、システムの評価がわかる。新しいアイデアも考えやすいですし、悩んでも答えが出なかったら、直接ヒアリングすればいいのです。

自分でシステムを作ることが目的ではないといいつつ、どうしてもシステムのことばかり話してしまいました。実際、DXを本格化するにあたって、まずはシステム整備から始めているのが現状です。今後は、商品サービス開発や顧客サポートなど、違う部署が行っている業務でもテクノロジーを活用できるように踏み込んでいくべきだと考えています。ITデジタル企画推進室の果たすべき役割は大きいですが、しっかりと役割を果たし、担当範囲をもっと広げていこうと思っています。これから入社されるメンバーの柔軟なアイデアや新しい発想をとても楽しみにしています。

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後藤慎。ITデジタル企画推進室室長。コンサル会社にて業務改革やシステム開発プロジェクトを経験し、人材会社のBPR部門へと至る。その後2013年にヒューマンホールディングスの情報システム部に入社。2018年には社内公募によりヒューマンアカデミーに入社し、現在に至るまでIT企画推進に従事。趣味は料理で料理番組を毎日録画し再現すること。

※事業部・役職名は2021年1月26日現在になります。

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