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児童教育営業本部責任者 沼田容史二が思う「Edutainment」とは?

Edutainmentの定義はさまざまなうえ、学ぶ人の発達年齢によっても大きく異なると考えています。そこで今回は、児童教育営業本部 本部長の沼田容史二(エグゼクティブオフィサー)に、ご自身が考えるEdutainment、児童教育である「ヒューマンアカデミージュニア」におけるEdutainmentについてお伺いいたしました。  

児童教育営業本部では「ヒューマンアカデミージュニア」としてSTEAM教育*を推奨し、年中(5歳)~中学生を対象にロボット教室、サイエンスゲーツ、ゲームイングリッシュを教材として全国の学習塾等を中心にフランチャイズビジネス(FC)事業を展開しております。

* STEAM教育:Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、 さらにArts(教養/創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法。STEMの知識があるだけではなく、それを使って何かを生み出したり、問題解決につなげたりして、社会の役に立つことまでを教育目標とした考え方。

20096月からロボット教室のFC展開を開始し、202012月末時点で在籍者総数25,000名以上、FC加盟教室は1,560教室にのぼります。

ロボットクリエイターである高橋智隆先生が監修した弊社オリジナルブロックを使ってさまざまなジャンルのロボットを作り、動かし、そして考える習い事教室として国内はもちろん海外まで展開しております。

「驚きと感動」を軸に「好きなこと、興味をもったことは自発的に学ぶ」をコンセプトとしており、ここにEdutainmentがあると考えています。

なぜなら、子どもは好きなことや興味を持ったことは、自ら進んで学んでいきます。

私自身、小学生の時、好きな教科は体育でした。週2回しかない体育の授業がある日は毎回ワクワクしていたことを思い出します。特に球技の時は楽しかったです。体を動かすこと自体が楽しいのはもちろんですが、「どうやって遠くにボールを投げようか」「もっと速くできないか」など、子どもながらに考えて工夫をしていた記憶です。このように、好きなことは自発的に学ぼうとします。

「ロボット」という言葉や画像には子どもを惹きつけるものがあり、見るだけで興味を持つ子も多いです。漫画やアニメの影響もあるかと思いますが、「ロボット教室」の体験案内チラシを小学校の校門前などで配布するとたくさんの子どもが集まってきます。そして体験教室に来た子どもの約8割はすぐに、「ロボット教室に通いたい!」と言います。どんなことであれ子どもが自発的に「やりたい!」という、これほど素晴らしいことはないと思います。

「ロボット教室」ではブロックを使って、毎月1体のロボットを作ります。小学校低学年までは物作りの観点から、ロボットが動く仕組みを学び、自分自身で作り上げ、動かすことでその楽しさや達成感を味わいます。

現在は小学校でプログラミング授業が開始され、民間でも多くのプログラミング教室があり、さまざまな選択肢がありますが、ヒューマンアカデミージュニアの「ロボット教室」では、いきなりプログラミングを学ぶのではなく、まずは「楽しみながら作り、学んでもらう」ことから始めているのです。そこからだんだんと「学びそのものがおもしろい」と実感できるようになり、子どもたちそれぞれの成長へつながっていきます。だからこそ、「ロボット教室」の最長10年間学べる設計は子どもの発達年齢に合わせて学びの楽しさを深めていくことができ、それが知識の習得にもなり、現在、最上級コースの「ロボティクスプロフェッサーコース」では基盤とセンサーを使った工学への道に踏み出し、そこから有名な高等専修学校や有名理系大学への進学する子ども達も出てきています。

私自身がいまだに子どもの時に好きだった体育の授業の時にワクワクしていた記憶があるように、今「ロボット教室」で試行錯誤しながらロボットを作っていき、誤ったパーツで作ると動かない。なぜ動かないのかな?とそして間違いに気づき問題を解決し、そして完成したロボットを動かす、さらには、それを人前で発表することもあります。そうすることで表現力も培われ、大きな自信に繋がるようになります。学びはインプットだけではなく、作る、動かす、表現するなどのアウトプットもあることでより一層、「楽しみながら学ぶ」ことになると思います。幼少期や小学校低学年の子どもたちに特に必要なこと、「何か得意なものがある」「自信の持てるものがある」、そういう実感が持てる学びがEdutainmentではないでしょうか。

30年後、40年後には「原点はロボット教室から始まった」というロボット教室の卒業生がノーベル賞を取りました、というニュースをきっと聞けるはずと期待しています。

※事業部・役職名は2021126日現在になります。

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