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カイシャ

外国籍向け介護福祉士国家試験対策講座の開発秘話ご紹介!

コロナウイルスの世界的拡大の影響を受け、以前から実施していた外国籍向け介護福祉士国家試験対策の対面研修を2020年度はオンライン研修へ移行いたしました。そのようなタイミングで「研修内容をもう少し強化したい」「以前から、eラーニングで学べるものがあれば、もっと効率よく勉強してもらえるし、学習者にとっても介護施設にとっても絶対にニーズがある」という想いも重なり、今回短期間でのeラーニング講座開発・リリースとなりました。

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この記事では講座開発に携わりました、日本語教育事業部で、介護施設への日本語研修の提案営業を担当しているイファスイ 奈緒ジュニアマネージャー、日本語教育事業部 で商品開発を担当している 菅野莉子社員(入社2年目)の開発秘話を対談形式でご紹介いたします。

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田中:eラーニング講座の開発では菅野さんを含め、商品開発チームの皆さんに本当に本当にお世話になりました!無事にリリースできてほっとしています。本当にありがとうございました。

菅野:いえいえ。「今年度の試験に間に合わせよう!」と企画が決まってからなかなかタイトなスケジュールで間に合うか不安でしたが、携わってくださった先生方もすごいスピードで対応してくださって・・・

田中:そうそう!本当に今回は先生の力が大きかったですね。1日でも早くリリースできるようにと、他の仕事を調整して集中してくださいました。

この講座、その開発者の先生と「こんな講座があったら、もっと効率よく勉強してもらえるよね。絶対にニーズあるよね!」という話をしていて、私も以前は日本語教師として教えていたので激しく共感して、「そうそう!本当にそうだよね!・・・ヒューマンで作ろうか?」というところから始まっているのです。だから、先生も私も講座に対する想いが強いんですよね。

菅野:その熱い想いは、私も開発中、折に触れて感じていました!そういう現場からの声で講座ができるっていいですよね。

田中:そういうところ、ヒューマンはフットワークが軽くてよかったです。でも、納期が納期だったのでかなり力技でしたけどね・・・。普通はこういう講座開発って、発案からリリースまでどれくらいかかるのですか?

菅野:今回くらいのボリュームのものだと、案を練り上げて企画書にするまで1か月、稟議や契約関係とかの社内手続きに2~3週間、教材の制作に1~2か月、撮影に1か月、編集に1か月、校閲や修正に1か月、リリース前のいろんな最終調整に1~2週間・・・少なくとも半年くらいはかかるのではないでしょうか

田中:ですよね。今回の講座開発はローンチまで2か月くらいでしたもんね。私たちよく頑張ったと思います。(笑)営業のメンバーも先生から上がってきたスライドにルビを振ったりしていましたからね。

菅野:私もしました。(笑) 最後のほうは、撮影が終わらなくて半泣きでやっていましたね。

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田中:私は開発過程において全体のスケジュール把握やルビ振り程度のお手伝いでしたが、実際の撮影はもっと大変だったのではないですか?

菅野:原稿の読み上げは、開発者の先生とプロのナレーターの方にお願いしましたが、スタジオ収録ということでやはり緊張もされていましたし、分量が多いうえに内容も専門的な用語ばかりでしたので大変そうでしたね。私も、読み間違いなどがないように原稿やスライドとの突き合わせをしながら全神経を集中させて立ち会いました。それでも、編集後にチェックすると修正が必要な箇所がいくつもあって・・・。その撮り直しも、先生やナレーターさんはお忙しいなか、快く何度もお付き合いくださって、本当に感謝しています。

田中:撮影した後の編集や手直しもきっと大変でしたよね。

菅野:動画編集チームの担当者も、この商品を最優先にものすごいスピードで編集してくれました。スライドの制作が納期になんとか間に合わせる感じだったので、修正箇所も多くて・・・。校閲からの修正は2回の予定だったのですが、多いところは4~5回修正してもらいましたね。それでも最後まで根気よく作業していただきました。実際に学習してくださっている受講生の感想はいかがでしょうか?

田中:すごくいいですよ!「eラーニングどう?」と聞くと、パっと表情が明るくなって「先生!わかりやすいです!助かります!」と喜んでいました。今世の中にあるテキストは、「ふりがなつき」「イラストが多い」という2つのポイントで「外国人対象」とうたっているものが多いのですが、テキストの日本語を見ると難しいですよね。だから学習のモチベーションが高く自律学習している外国人でもなかなかうまく理解できない部分も多くて。今回の講座の教材は介護教員が書いた原稿を日本語教師がチェックして、すべて外国人にわかりやすい「やさしい日本語」にリライトしていますから、本当の意味で「外国籍対象」のものになっていますよね。

菅野:私はこの講座の開発にあたって初めて介護福祉士国家試験の専門的な内容に触れたのですが、介護現場のケアで必要な知識から日本の法律や社会制度まで、試験範囲がすごく広くて改めて驚かされました。原稿段階から校了まで何回も講義の内容を見ましたが、リリース前の最終チェックで模擬問題を解いてみたら、満点どころか合格レベル(正答率65%)に達するのもやっとでした。これを外国人が、しかも施設で働きながら勉強するというのは、本当に大変なことだと身をもって感じました。

田中:本当ですね。この講座で学んで頑張って合格してほしいですよね。今回開発過程を振り返ってみて改めて、1人でも多くの頑張っている外国人にこの講座を届けたい気持ちが強くなりました!

菅野:そうですね。私もこの講座を通して介護福祉士を目指す外国籍の方の力になれているのならとても嬉しいですし、これからも今回のように、外国人の方がポジティブな気持ちで効率的に日本語学習に取り組めるような講座をどんどん開発できたらと思っています。

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※事業部・役職名は2021126日現在になります。

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