STEAM教育
小学生のうちに身につけたい!計算が苦手にならない方法
「算数の宿題が進まない」、「テストの成績がなかなか伸びない」と悩んでいる保護者のかたは多いのはないでしょうか?算数で伸び悩むのは、計算が苦手であることが原因の一つかもしれません。そこで今回は計算が得意になるための方法をご紹介します。
計算は算数や数学の基礎
計算が苦手のままでは、算数嫌いになってしまうかもしれません。なぜなら計算は算数で習うほとんどの単元の基礎であり、問題を解いたり考えたりするときに避けては通れないからです。学年が上がり算数で習う内容が難しくなるにつれて、計算の正確性やスピードがテストの成績にも影響することもあります。問題を解くのに時間がかかったり、計算ミスが増えたりすると算数に苦手意識を持ち始めてしまいます。中学や高校の数学につながる土台を学ぶ小学生のうちに計算ができる力を身につけておきたいところです。
上級生は新しい計算法則がつまずきのきっかけに
小学生の計算ミスが目立ち始める時期は、小学3年生から4年生あたりといわれています。3年生では「わり算」が新しい計算方法に加わり、計算の数字の桁数も増えます。また、4年生になると小数点の計算も加わります。扱う数字や方法・法則が増え、計算がより複雑になることで計算につまずきやすいと考えられます。そのため、1年生から2年生までに習った計算法則はしっかり身につけ、苦手意識をもつことなく次のステップに進むことが求められます。
計算が苦手にならない方法
お子さまが計算を苦手にならないためにはどうしたら良いのでしょうか?計算に苦手意識を持たずに身につけられる方法をご紹介します。
1.「数のまとまり」をたくさん覚える
「数のまとまり」とは、ある特定の数字にするための数の組み合わせです。「数のまとまり」を覚えておくことで、計算の時に難しい式を考えやすくすることができます。
「数のまとまり」の例
・足して10になる組み合わせ ...1と9、2と8、3と7 など
・足して15になる組み合わせ ...6と9、7と8 など
・かけて100になる組み合わせ ...25と4、2と50 など
例えば、25×48を計算するとき、2桁×2桁の筆算で解こうとする人が多いのではないでしょうか。このように「数のまとまり」を意識し、与えられた式を頭の中で分解して考えてみると、筆算で計算しなくても、暗算で素早く簡単に解ける計算式に変換することができます。
「数のまとまり」の考え方
25×48
=25×(4×12)
=(25×4)×12
=100×12
=1,200
「数のまとまり」に慣れておくと、48を4×12に分解し、25と4から25×4=100と計算しやすい式に変換できます。式の桁数が増えて計算が難しくなればなるほど、数を分解し組み合わせる力が重要です。様々な「数のまとまり」を覚えて計算に活用するトレーニングをしておくと、問題を解く時に自分で易しい式に変換でき、計算がスムーズにできるようになります。
2. 計算を習慣化する
計算は、一朝一夕で得意になるものではなく日々の積み重ねが大切です。計算を習慣として取り入れ、様々な出題形式や計算法則に慣れることも計算を得意にする一つのステップです。計算を習慣化する2つの方法をご紹介します。
- 教材を使った学習
計算を習慣化したい時の定番は問題集です。毎日継続することが目的なので、一気に進めたり、正解数を気にしたりせず「1日1ページ」のように無理のない問題量に目標を設定するよう心がけましょう。計算ドリルを選ぶ時は、習熟度と同じくらいか易しめのレベルから始めてお子さまに自信を付けることがポイントです。百マス計算などの単純な計算を繰り返すドリルもオススメです。問題集が苦手なお子さまの場合は、パズル感覚で楽しく計算の基礎を身につけられる教材を使うと続けやすいので取り入れてみてもいいかもしれません。
- 普段の生活で計算の癖をつける
毎日の会話のなかで、お子さまに簡単な計算問題を出してみましょう。身近な題材を使って計算をしてもらうことで、自然に計算の習慣化につながります。
例えば、一緒に買い物をするときや、おつかいの時にお金の計算問題を出してみましょう。
出題の例
・(一緒に買い物中)カゴの中の合計はいくらになるか、一緒に計算してみよう!
・合計1,838円の会計に、2000円払うとおつりはいくらになるかな?
・100グラム47円のお肉を400グラム買うといくらになるかな?
お子さまが計算に苦手意識をもっている保護者の方のなかには、克服のために「とにかく毎日たくさんの問題を解かせなきゃ!」と焦ってしまう方もいるかもしれませんが、無理に取り組むとやる気や集中が途切れ、逆効果になることもあるので注意しましょう。少しずつでも毎日続けることが大切です。
3. 習い事で計算を身につける
自宅でお子さまの計算力を身につけるほかに習い事を活用してみるのも、計算を効率的に得意になるための方法の一つかもしれません。自宅で勉強を付きっきりで見たり、どこが苦手なのか把握したりすることは難しいかもしれませんが、習い事であればプロの先生の的確なサポートを受けることができます。
- そろばん教室
計算の暗算力や瞬発力を鍛える習い事といえば、そろばんを思い浮かべるかたは多いかもしれません。そろばんは、始めに10進法の基礎を学び、足し算から順に引き算、かけ算、わり算の四則計算を学びます。そろばんを使って手を動かすことで計算に慣れ、次第に頭の中のイメージで暗算ができるようになります。
- 算数教室
お子さまを「算数教室」に通わせてみるのも一つの方法です。算数教室とは、算数の基礎や応用力を身につけるため教科を算数に特化させた習い事です。最近、算数教室の人気が高まり様々な教室が開校していますが、その中でもおすすめは、お子さまのペースに合わせた学習ができる教室です。
ヒューマンアカデミージュニアのさんすう数学教室「ヒューマス」をちょこっと紹介計算が苦手にならないためには、「数のまとまり」を覚えたり、日常的に計算する癖をつけたりすることがポイントですが、どの方法でも欠かせないのは、できるだけたくさんの問題にふれ練習することです。 ヒューマンアカデミージュニアのさんすう数学教室「ヒューマス」は、IoTを導入したレッスンで、お子さまに算数の考え方のトレーニングを習慣化させることができます。また、学習記録や習熟度からお子さまの得意分野や苦手を把握し、一人ひとりに適した内容の問題を出し分けられるので、効果的に算数の学習が進められます。 さらに、学習カリキュラムはレベルや難易度を細かく分けたスモールステップ方式なので、一般的な塾のように一斉授業でまわりに置いて行かれる不安もなく、計算も基礎から確実にレベルアップできます。 |
最後に
今回は、計算につまずく時期や苦手にならないための方法をご紹介しました。難易度がどんどん上がる算数に対応するために、基礎である計算を確実に身につけておくことが今後の学習に役立ちます。まずは計算に慣れ親しみながら習慣化するところから始めてみてはかがでしょうか。
※本記事は、「ヒューマンアカデミーこども教育研究所」に掲載された記事を一部再編集しています。